折り紙による、多面的なライオン

 特にライオンの顔については、正面からのイメージをデフォルメしたものを思い浮かべることが一般的だろう。普段、画像として平面的にインプットしているゆえに、その立体的な図像を頭の中で上手く再構築出来ないのではないかと思う。記号化によって、およそ殆どの現代の人々にライオンというイメージは共有されているものの、そのイメージは実際には「本物」のライオンとは異なるイメージだという点に皮肉を感じる。