Ep1のあらすじ
目が覚めると古い日本の町のような場所にいたあなた達。誰もいないかと思われたその町で1人出会った、サコンと名乗る老人。しかし、彼の記憶もおぼつかず、ただ謎ばかりが頭の中に浮かんでは消えた。しびれを切らしたあなた達は、老人の家にあった金庫を開き、何かのマニュアルを見つける。そのマニュアルには、古風な街並みにはおよそ似つかわしくない、機械化された実験設備についてのものだった。
そして、町を探し回る中でコンと書かれた名札を付けた、狐のようにも犬のようにもみえる動物を見つける。コンの飼い主であったと思われる、ジツタロウという名の手記から彼が何らかの儀式をしようとしていたことを知る。過去に起こったかもしれない惨劇を想像しつつ、問題の鍵を握るサコンの家の井戸に潜る。
井戸の底の石に、寺の大仏が持っていたハンコのような形状をした金属をはめ込むと、白く発光する立方体の施設が姿を表す。中には、サコンが持っていた物と同じ杖や、その杖をはめることで作動する飛行体など、あなた達が知る技術では有り得ないような品々が見つかる。数多く残る疑問を振り払い、飛行体を起動したあなた達。旅を共にしたコンを連れ、巨大な扉の先へと進むのであった。
Ep2 どこまでが、ワタシ?
PART1
山とも形容できる巨大な扉を抜けると、整然とした林が眼前に広がる。首筋に感じた風に振り向くと、先ほどまであった扉は跡形もなく消え、視線の先には周囲と同じ林が延々と続いている。先ほどよりもカラリとした空気で、植物の香りが微かに漂っている。
木々の高さは10m前後のものが多く、ひび割れた樹皮に覆われた幹は抱きかかえられる程の太さだ。足元には細い葉が1本の茎から無数に生えた背の低い植物や、ドーム型に豊かに葉を生やした植物などが見当たる。
顔に蜘蛛の巣がかかったような感覚がする。反射的に手で払おうとするが、手には何も付いてはいない。通り過ぎた場所を振り返ると、微かにシャボン玉の表面に現れるような虹色の光が見える。
近くで動物が動く音がする。
(聞き耳、ナビゲート)体長1m程の猪が、木の根を嗅ぎまわっているのを見つける
(目星:ハード)地面に正方形が刻まれているように見える。近づいてみると、地面や木の葉、枝などが正方形の辺に沿って綺麗に切断されているようだ。切断面はあまりに鋭く、見ているうちになんと元の形になるよう、再び繋がっていく。
死のモニュメント
木々の切れ間に光が差し込んでいる。地面から突き出た黒い槍のようなものが、中型の動物の頭蓋骨を突き刺している。槍は全部で5本、頭蓋骨は10個程あるようだ。
液砂の池
濃い青の表面が、日の光をきらきらと反射している。コンが近づいて池に顔を近づけている。
水のように見えたものは流動的な砂のような物質のようだ。
機器を作動しようとすると、鋭く短い振動が機器の深部から伝わってくる。展開していた形状が折り畳まれ、元の正方形に戻る。
モスキート音のような、高く細い音が聞こえたように思う。
人、もしくは獣が通ったような、草が踏みしめられている道がある。
足を踏み出したにもかかわらず、足が地面についていないような感覚に陥る。足元を見ると、貴方が踏み出そうとしている足の真下を中心に、複数の黒い板のようなものが重なり合い、回転しながら、瞬間的に周囲10m程に拡張する。
一瞬の間を置き、地面に広がった10m四方の正方形の4辺は、病的なまでに鋭く、直角に天へと折れ曲がる。その道を妨げる木々の枝は、例外なく鮮やかに切断される。
人に見える生命体が垂直に木々の隙間をぬい、上から降りてくる。鍛えられた肉体の胸部と腕、下半身にゆったりとした灰色をした布を着ており、全員が黒い布のようなものが顔の下半分を覆っている。布の隙間から見える肌は皆艶やかな小麦色だ。また、手には黒い金属製の盾のようなものを持っている。険しい顔で今や巨大な黒い立方体となった物体の周りを囲む。数人が四方から盾を押し当て、一際大柄な人物に頷きかけると、再び上空へと上昇していく。
(目星)手元をよく見ると、全員が黒や白、ネイビーなどの手袋をしていることが分かる。
背後からの強襲
足に何かが当たったような感覚がある。下を見ようとすると、後ろから手で目隠しをされるように、何かがあなたの顔を覆う。それが手ではないと分かるのは、顔に触れる冷たさと滑らかさが、およそ生き物の持ちうるものには思えないからだ。
範囲麻酔
1辺15㎝程の球形の黒い物体が、無数に空に浮かんでいることに気付く。地面に立つ黒マスクのリーダーらしき男が右手を掲げ、人差し指と親指を合わせるような仕草をする。無秩序に並んでいた黒球は、それに反応したように、地面から2m程の高さに集まり、1mの等間隔に整列する。男が合わせていた指を離すと、黒球はキラキラと輝く粒子を一斉に、地面に向かって放出する。それを吸い込んだあなた達は、強制された深いまどろみの中に落ちていくのであった。
PART2
目を開けると、深い皴が刻まれた老人の顔が、天地を逆にして目の前にある。どうやら寝ている貴方を老人がのぞき込んでいるようだ。老人の口元は、先ほど林の中で見た人々と同じように布のようなもので覆われている。老人のそれは紺に近い、濃い青色に見える。老人は体に巻き付けたような黒っぽい布地に、所々白い帯状の模様が入った服を着ている。
薄い茶色の、砂と木材で出来たような天井が見える。「知らない天井だ」と思うことだろう。あなた達は、造りとしては原始的だが、どこか近代的な印象も受ける住居にある、ベッドのようなものに横たわっているようだ。天井の一部が簀の子のようになっていて、差し込む光が緑の観葉植物を美しく照らしている。
老人は何かをしわがれた声で伝えてくるが、何を言っているのかあなた達には分からない。
あなた達が部屋の中を見渡していると、1人の女性が家に入ってくる。滑らかな褐色の肌に、さらりとした灰色の布地の服を着ている。例にもれず、彼女の口元も黒い布のようなもので覆われている。彼女の黒い大きな目が老人に視線を送った後、あなた達に向けられる。手には平たい籠を持っている。
彼女の話す言葉も、老人のものと同様あなた達に理解できる言語ではないようだ。彼女は老人と少し言葉を交わした後、あなた達に身振りでベッドの上に座るように促す。彼女は膝立ちになって、籠を足元に置く。そして、その中にある黒い布のようなものを両手で取り、広げる。どうやら彼女らが顔に付けているものと同じもののようだ。彼女は布の端に付いている細い帯のようなものを持ち、あなたの耳元に近づける。
帯はループ状にはなっておらず、耳にかけられるのか疑問に思うだろう。しかし、貴方の耳の少し上辺りに、帯は自然と吸い寄せられ、固定される。
(CON)
(失敗)キーンという耳鳴りがして、鋭い頭痛が突然襲ってくる
(成功)立ち眩みのような感覚がし、2,3度目を瞬く。
頭痛や立ち眩みは始まった時と同様、突然引いていく。再び彼女の顔を見たあなたは、小さな違和感がすることに気付く。
(目星)視界の左端に一辺1㎝程の半透明の白い正方形のようなものが浮かんでいる。顔を動かしても、その小さな正方形は同じ位置に固定されているようだ。
設定
黒砂(コクサ)
エネルギー状態が低い(1~128)汎用マテリアル。
青砂(セイサ)
エネルギー状態が比較的高い(129~255)汎用マテリアル。
白砂(ハクサ)
エネルギー状態が最大(256)の汎用マテリアル。
液砂(エキサ)
エネルギー状態が1(1~256)の汎用マテリアル。
汎用マテリアル
正式にはUniversal Material(UM)。原子レベルで化学結合を制御する、プログラマブル物質。
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